コラム 2026年3月5日
シミ・色素沈着 — 内治(韓方薬)と外治(薬鍼)で透明感のある肌へ
金孝燮
代表院長
シミ(肝斑)はなぜできるのか
シミ(melasma)は顔の両頬・額・鼻の上に左右対称に現れる褐色の色素沈着です。最大の外的要因は紫外線で、ホルモン変化(妊娠・ピル・更年期)、遺伝的素因、ストレスが複合的に関わります。紫外線はメラノサイトを刺激しメラニン生成を増やし、エストロゲン・プロゲステロンはメラニン合成酵素(チロシナーゼ)を活性化します。
肝鬱気滞とシミの関係
韓医学でシミを肝斑と呼ぶのには理由があります。肝は気の疎通と血の貯蔵を担いますが、ストレスで肝気が鬱結すると気血の循環が滞り、顔にくすんだ色素が沈着します。実際にストレスの強い時期にシミが濃くなることを多くの方が経験します。また腎虚で水が不足すると火が上昇して肌が乾燥し、色素沈着が悪化します。
内治 — 加味逍遙散+美白韓方薬
加味逍遙散(加味逍遙散)で肝鬱を解き気血の循環を回復させると、肌に蓄積したメラニンの代謝と排出が促進されます。ここに美白に特化した生薬を加味します。
- 白芷(ビャクシ):顔の肌の気血循環を助け、美白作用
- 白茯苓(ビャクブクリョウ):体内の湿濁を除き、肌を澄ませる
- 桑白皮(ソウハクヒ):肺熱を冷まし肌の透明度を高める
外治 — 美白薬鍼とスキンケア
薬鍼(pharmacopuncture)は韓方薬の抽出液をシミ部位に直接注入する治療法です。当帰・黄耆・甘草抽出の薬鍼が肌の血流を改善しメラニン排出を促進します。顔の美容鍼と併用すると効果が倍増します。
紫外線対策は必須
どのような治療を行っても紫外線対策がなければシミは再発します。SPF50+ PA++++の日焼け止めを毎日塗り、2〜3時間ごとに塗り直してください。ビタミンCセラムはメラニン合成を抑制する補助ケアとして効果的です。