コラム 2026年2月22日
不妊の韓方治療、子宮環境の改善から始めます
金孝燮
代表院長
不妊の原因はさまざまです
不妊は単に排卵がない、あるいは精子の問題だけではありません。子宮内膜の厚さ、骨盤内の血流循環、ホルモンバランス、子宮内温度など、複数の要因が複合的に作用します。特に子宮が冷えている体質、韓医学でいう子宮虚寒(チャグンホハン, 子宮虛寒)の状態は、着床を妨げる代表的な原因の一つです。
韓方治療のアプローチ
韓方の不妊治療は、子宮と卵巣の機能を全体的に高めることに焦点を当てます。単に排卵誘発剤を投与するのではなく、体の根本的な環境を改善し、自然な妊娠が可能となるよう支えます。
- 韓方薬の処方:体質に合わせた補血(ボヒョル, 補血)・温経(オンギョン, 溫經)の処方で子宮血流を改善します
- 鍼治療:骨盤腔内の血流循環を促進し、自律神経系を安定させます
- 灸治療:関元穴(CV4)、気海穴(CV6)などを刺激し下腹部の温度を上げます
- 薬鍼療法:子宮周辺の経穴に薬物を直接注入し、すみやかな効果を期待します
生殖補助医療と併用すれば相乗効果
体外受精(IVF)や人工授精を準備されている方も、韓方治療を併用すれば子宮内膜環境が改善され、着床率が高まる可能性があります。実際に鍼治療がIVF成功率を有意に高めるという海外の研究結果も多数報告されています。
治療時期が重要です
不妊治療は早ければ早いほどよいです。卵巣機能は年齢とともに低下し、特に35歳以降は急激に落ち込みます。基礎体温が不規則であったり、生理周期が一定でなかったり、生理痛が激しい場合は、早めに検診と体質改善を始められることをおすすめします。