コラム 2025年8月6日
梅核気(咽喉頭異物感) — 喉に何かが引っかかった感じ
金孝燮
代表院長
飲み込めず吐き出せない異物感
梅核気(梅核氣)は咽喉頭に梅の種のような異物感を感じる韓方独自の診断です。現代医学では咽喉頭異物感(globus sensation)に相当します。内視鏡検査では異常がないのに、飲み込むときの引っかかり感、喉が締めつけられる感じ、痰があるような感覚が続きます。
韓方診断:気鬱痰結(氣鬱痰結)
ストレスにより肝気(肝氣)が鬱滞し、それが津液を凝らせて痰(痰)が咽喉に結ぶ状態です。
- 気鬱:ストレス → 肝気が喉でつまる → 喉が締めつけられる感じ
- 痰結:気の停滞で水分代謝不良 → 咽喉に痰が結ぶ → 何かが引っかかった感じ
治療
- 半夏厚朴湯(半夏厚朴湯):梅核気の代表処方 — 半夏が痰を除去し、厚朴が気を下ろし、紫蘇葉が肝気を解放
- 鍼治療:天突(天突)・廉泉(廉泉)で咽喉部の気の疎通、太衝・合谷で肝気の疏泄
- 耳鍼:咽喉点・肝点に施術し持続的効果
梅核気と鑑別すべき疾患
- 逆流性咽喉頭炎:胃酸逆流 → 食後に悪化し、朝に強い
- 咽喉頭腫瘍:嚥下困難(食物を飲み込みにくい)・体重減少を伴う場合は必ず検査
- 甲状腺疾患:首の前側に腫れ・圧痛がある場合は甲状腺検査
- 梅核気と診断する前に上記疾患をまず除外する必要があります