コラム 2025年12月7日
入院 vs 外来 — どんな場合に入院が良いのか?
金孝燮
代表院長
痛みの強さで判断する
痛みを0〜10点で表現するNRS(Numeric Rating Scale)で7点以上の中等度〜強い痛みが1週間以上持続する場合は、入院を積極的に検討すべきです。この程度の痛みは日常生活(洗顔、食事、歩行)に深刻な支障を与え、睡眠障害を伴うことも多くあります。通院治療では治療効果が次回来院まで維持されにくくなります。
日常復帰の緊急度
職場復帰や育児などで早期回復が必要な場合は、入院集中治療が効率的です。外来で4〜6週間かかる回復過程を、入院集中治療で10〜14日に短縮することができます。特に交通事故後遺症や労災は保険適用になるため、経済的負担なしに入院が可能です。
治療反応の確認
外来治療を2週間以上受けたにもかかわらずNRSスコアが2点以上下がらない場合は、治療密度が不足している可能性があります。入院に切り替えると1日の施術回数が2〜3倍に増えるため、治療反応を素早く確認できます。
意思決定チェックリスト
- NRS7点以上が1週間以上持続している → 入院推奨
- 夜間痛で睡眠が4時間未満である → 入院推奨
- 歩行距離が200m未満に減った → 入院推奨
- 外来治療2週間後も改善が乏しい → 入院への切り替え検討
- 交通事故・労災など保険適用が可能 → 入院を積極活用
- 家族の介護が難しい単身世帯である → 個室入院室を活用
外来が適している場合
痛みがNRS4〜5点以下で、日常生活に大きな支障がなく、週2〜3回の通院が可能な場合は、外来治療のみでも十分に管理できます。外来と入院は排他的な選択ではなく、状態の変化に応じて柔軟に切り替えることができます。