コラム 2025年3月18日
末梢神経障害 — 手足のしびれと感覚異常の韓方治療
金孝燮
代表院長
手足がしびれ、感覚がおかしい
末梢神経障害は手足の先端から始まって徐々に上に上がってくるしびれ、灼熱感、ピリピリ感、感覚鈍麻が特徴です。糖尿病、抗がん剤治療(シスプラチン、ビンクリスチンなど)、アルコールの過剰摂取、ビタミンB12欠乏が主な原因です。
韓方診断:気血瘀阻(きけつおそ)
- 気虚血瘀(ききょけつお):気が弱く血を推し動かせない → 末梢の血流低下 → しびれ
- 寒湿凝滞(かんしつぎょうたい):冷えと湿気が経絡をふさぐ → 冷たく重いしびれ
- 陰虚(いんきょ):津液不足で神経への栄養が不足 → 灼熱感を伴うしびれ
治療
- 当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう):手足のしびれの代表処方 — 当帰で血を補い、桂枝で循環を促進
- 補陽還五湯(ほようかんごとう):気虚血瘀が強い場合 — 大量の黄耆で気を補いながら活血
- 鍼治療:八邪(手指間)・八風(足指間) — 末梢循環を直接促進
- 薬鍼・蜂鍼:しびれ部位近くの経穴に施術し、神経再生の環境を整える
原因管理を並行する必要があります
- 糖尿病性:血糖コントロールが神経損傷の進行を抑える最も重要な要素
- 抗がん剤後:抗がん剤治療終了後6〜12か月かけて徐々に改善する場合が多い
- ビタミンB12欠乏:サプリメントの投与と韓方治療を並行