コラム 2026年2月22日
慢性疲労が続くなら、それは体からのサインです
金孝燮
代表院長
休んでもとれない疲労
十分に寝たはずなのに朝すっきりせず、午後になると強い眠気と無気力に襲われるなら、それは単なる疲れではないかもしれません。6か月以上続く疲労は 慢性疲労症候群 に分類され、全身のエネルギー代謝が崩れているサインです。
慢性疲労の原因は複合的です
韓医学では慢性疲労の原因を大きく3つに分けて考えます。
- 気虚(氣虛):基本となるエネルギーが不足している状態で、消化不良を伴うことが多くあります。
- 血虚(血虛):血が不足し、組織に十分な栄養が届かない状態です。めまいや顔色の青白さを伴います。
- 湿痰(濕痰):体内の老廃物と水分代謝が停滞し、体が重く頭がすっきりしない状態です。
韓方治療のアプローチ
慢性疲労は単一の原因ではなく複合的な要因で起こるため、体質と症状を総合的に評価したうえでオーダーメイド処方を組み立てます。気虚が主因なら補中益気湯系、血虚が中心なら四物湯系、湿痰が原因なら二陳湯系の処方を基本に加減します。鍼治療と灸治療を組み合わせると、経絡の巡りが改善し回復が速まります。
疲労を放置してはいけない理由
慢性疲労は単なる不調にとどまらず、免疫低下・消化不良・睡眠障害・集中力低下といった連鎖的な健康問題につながります。「年のせいだろう」と片づけずに、体が出しているサインに耳を傾けてください。早い段階で原因を見極めて管理すれば、活力を取り戻すことができます。