コラム 2026年2月21日
産後ママの手首痛 — 出産後に手首が痛む理由
金孝燮
代表院長
出産後突然手首が痛み始めたら
産後の手首痛は出産を経験した女性にとても多い問題です。妊娠・出産過程のホルモン変化と新生児の世話という新しい身体的負担が重なり、手首の関節と腱に集中的なストレスがかかります。ドケルバン腱鞘炎と手根管症候群が最もよく見られる診断です。
ホルモン変化が関節を弱くします
妊娠中に分泌されるリラキシン(relaxin)ホルモンは骨盤靭帯を弛緩させて出産を助けますが、その影響は全身の関節に及びます。手首関節の靭帯も緩み、関節の安定性が低下し、腱鞘が刺激を受けやすくなります。
- リラキシン:全身の靭帯弛緩 → 手首関節の不安定 → 腱鞘への負担増加
- 体液貯留:産後浮腫が手根管内圧を高め正中神経を圧迫
- エストロゲン変動:出産後の急激なエストロゲン減少 → 腱組織の弾力低下
育児動作が手首を酷使します
赤ちゃんを1日に何十回も持ち上げ、授乳姿勢を取り、おむつを替え、哺乳瓶を握る動作は手首に大きな負担を与えます。特に赤ちゃんの頭を手で支えながら抱く姿勢で親指と手首に集中的なストレスがかかり、ドケルバン病がよく発生します。
韓方治療と実用的対処法
産後ママに安全な鍼治療と薬鍼で腱鞘の炎症を緩和し、授乳に影響を与えない韓方薬処方を通じて筋骨格系の回復を支援します。
- 鍼・薬鍼:腱鞘部位の抗炎症治療で迅速な症状緩和
- 抱き姿勢の矯正:赤ちゃんの体重を手首ではなく前腕・体幹で支える姿勢の指導
- 授乳クッション:授乳時に赤ちゃんの体重をクッションが支え手首の負担を減少
- テーピング:親指と手首にキネシオロジーテープを貼って安定性をサポート
時間が助けてくれますが放置は禁物
産後のホルモンは通常6ヶ月〜1年かけて正常化するため、時間が経てば自然に改善する場合もあります。しかし、この期間中に放置すると腱鞘の癒着や慢性化につながる恐れがあるため、早期に積極的な治療を受けることで回復期間を短縮できます。