小児鼻炎とアデノイド肥大 — 鼻づまりが成長を妨げます
鼻づまりが成長に与える影響
小児鼻炎が長期化すると単なる鼻の不快感では済みません。鼻づまり から 口呼吸 から 睡眠中無呼吸 から 深い睡眠の妨げ から 成長ホルモン分泌低下という悪循環が形成されます。アデノイドが肥大すると上咽頭(鼻の奥の空間)が狭くなり、この問題はさらに深刻化します。実際、慢性的な口呼吸の子どもは顔面骨格の発達にも影響を受け、顔が長くなるアデノイド顔貌(adenoid face)が現れることがあります。
肺気虚寒(肺氣虛寒)と小青竜湯加減
韓医学では小児鼻炎の多くが肺気虚寒(肺氣虛寒)体質に発生します。肺の宣発(宣發)機能が弱く、冷気や外邪を防げないと、鼻水が透明で薄く流れ、くしゃみが頻発します。代表処方である小青竜湯(小靑龍湯)は麻黄・細辛・乾姜で肺を温め、半夏・五味子で水飲(水飮)を取り除きます。
- 透明な鼻水が主な場合:小青竜湯の基本方
- 黄色い鼻水が混じる場合:荊芥・金銀花を加え清熱(淸熱)を強化
- 鼻づまりが激しい場合:辛夷花・蒼耳子を加え通竅(通竅)
アデノイド肥大の韓方治療
アデノイド肥大は反復する上気道感染によりリンパ組織が過増殖した状態です。韓医学では痰熱(痰熱)が凝集して上咽頭に停滞したものとみます。射干麻黄湯加減や解毒散系処方で痰熱を解消しつつ、迎香(LI20)・合谷・足三里などの経穴に鍼治療を併行します。3〜6か月の継続治療でアデノイドのサイズが縮小し、鼻呼吸が回復するケースが多く見られます。
鼻腔洗浄と生活管理
生理食塩水による鼻腔洗浄を朝晩行うと、鼻粘膜の炎症物質を物理的に除去できます。室内湿度は50〜60%を維持し、ハウスダストマイト対策のため寝具は2週間ごとに高温洗濯するのがよいでしょう。水泳は鼻粘膜を刺激することがあるため、症状の強い時期は避けてください。