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コラム 2026年3月17日

腱鞘炎(ドケルバン病)— 親指側の手首の痛み

金孝燮
金孝燮
代表院長

親指を動かすたびに手首が痛むなら

ドケルバン病(De Quervain's tenosynovitis)は、手首の親指側(橈骨茎状突起部位)を通る2本の腱 — 長母指外転筋(APL, Abductor Pollicis Longus)と短母指伸筋(EPB, Extensor Pollicis Brevis) — の腱鞘に炎症が起こる疾患です。親指を広げたり手首を小指側に傾けたりすると鋭い痛みが生じます。

原因と好発群

親指を繰り返し使う動作が主な原因です。スマートフォンの使用、赤ちゃんを抱っこすること、洗濯物を絞ることなどが代表的です。

  • 産後の母親:出産後のホルモン変化と赤ちゃんを抱く姿勢が重なり、非常によく発生します。
  • スマートフォンの過使用:片手でスマホを持ち親指でスクロールする動作が原因となります。
  • フィンケルシュタインテスト:親指を握り込んだ拳の中に入れ、手首を小指方向に傾けると橈骨茎状突起部位に強い痛みが再現されます。

韓方治療

鍼治療で腱鞘周辺の血行を促進し炎症を緩和します。薬鍼を第1区画(first dorsal compartment)の腱鞘に注入し腫れを直接軽減させ、親指固定スプリント(thumb spica splint)で腱鞘の摩擦を減らします。

  • 鍼:陽谿穴(LI5)・合谷穴(LI4)などを刺激し親指側の経絡疎通
  • 薬鍼:腱鞘内への直接注入で速やかな抗炎症効果
  • 親指固定スプリント:親指の過度な動きを制限し腱鞘への刺激を最小化
  • テーピング:スポーツテープで親指と手首の過度な動きを部分的に制限

日常生活での管理

スマートフォン使用時は片手ではなく両手で持ち、人差し指でスクロールするように習慣を変えます。赤ちゃんを抱くときは手首ではなく前腕全体で体重を支える姿勢を取ります。腱鞘炎は原因動作を矯正しないと治療後も再発しやすいため、生活習慣の改善が治療と同じくらい重要です。

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金孝燮

金孝燮 代表院長

こんにちは。金脈韓医院代表院長の金孝燮(キム・ヒョソプ)です。表に現れた症状ではなく、その根本原因を見つけ出します。15年以上の診療経験と研究を通じて、患者様一人ひとりに最もお役に立てる治療を提供いたします。お悩みについてお気軽にお話しください。一緒に答えを見つけてまいります。

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